no KZ no life

講談社青い鳥文庫 KZ事件ノートシリーズを中心とした感想など。

【感想】真珠島の神隠し

 

※ねたばれあります。むしろ雑記。

 

 

新シリーズ1作目。

読むか否かを決めずに日々過ごし、気づいたら発売日を過ぎていました。

どうしようかなあ、と思いつつ電子書籍で試し読みを斜め読み。

登場人物紹介のページに「真矢(白虎)」「修験道」の文字。

もしかして銀バラシリーズ短編(題名忘れた)の真矢和臣!?これは読むしかない

と購入決定。

ここのところ視力が低下してきている気がするし、アナログ回帰も悪くないかも、と思い久しぶりに紙媒体の書籍を購入しました。

 

読んでみると真矢は名前で苗字は七鬼だし、考えてみたら若武が和臣なのでもう和臣は出ないだろうし。

でもなんとなく意識されてたのでは、と思ってしまいます。

麗矢も、新花織シリーズの麗から?とか。

麗矢と真矢は、麗と凱のような。あちらは血縁はなかったけど。

麗矢と真矢は双子なんですかねー。学年同じみたいだし。

それとも4月生まれと3月生まれとか?

 

このブログ、ほとんど誰も見てないのですが、発売日の翌日はけっこうなアクセス数(当社比)があったんです。

もしかして感想期待されてる?

いやいやたまたまですよね・・・

と調子に乗って書いています。

 

内容は、桃子の身体能力がとにかくすごい。

今のところ性格に強い個性はなさそう。良い子です。

あれだけの身体能力があればそれ以上なにもいらないし、むしろそれだけでおなかいっぱいなので、良いバランスだと思います。

 

鳥には鳥語があると思ってるんじゃないか云々・・・ ってところがありましたが、あれってそのまま、ユメミと冷泉寺さんの会話ですよね。

猫には猫語が・・・ みたいな会話があったと記憶しています。

どの作品だったかな。

海外に行ったときだったと思うのだけど…

黄金のダガーかな。

違うような気がするなあ…

 

つま先上がりの坂、が1回ありました。(P.121)

 

物語は「ブラック教室は知っている」に似てるかなあ。

1作目ということもあってか、深い内容もなく、さっぱり軽~。

謎もあっさりしてますし。

キャラもまだそんなに際立ってない(梅ちゃんと桜ちゃんがごっちゃになる)。

登場人物も、既視感あるかんじ…

七鬼華芽も、ああいう子みたことあるような。

カバちゃん?ともちょっと違うか・・・

 

桜ちゃんや華芽をおんぶして穴から這い出る桃子がかっこ良いのですが、考えてみると今までの藤本ひとみ先生作品ではそういう役回りは男子がやっていました。

そういった点で、今っぽいな と思います。ジェンダーフリー

アーヤは、できるもん!って言うけどまわりがやらせないかんじ。姫扱い。

桃子は、気負いなく軽々とやってのけるかんじ。

誰かに助けてもらうのではなくて自分でやるしそれが当然、だけど人の助けを頑なに拒否するのではなくて、そしてそこには男だから、女だから、という前提や理由付けはない。

そういう姿を描くのに忍者という設定は、とても適したものであると思います。

 

姫と忍者。

藤本ひとみ先生作品は逆ハーレム、なんて批判もうまくかわせるシリーズになるのかもしれません。

アーヤの妹のシリーズ(名前忘れた)よりはすきです。

あっさりさっぱりすぎて感想出てこないです。

でもこのさっぱり感、悪くない。

 

それにしても、作者先生、失礼ながら御年・・にして新シリーズスタートとは、意欲・気力等々素晴らしい。

KZ同様1話完結スタイルなのは、万一なにかあっても、ということと、コバルト時代のシリーズものが完結していないことに対しての何らかの思いからかな と邪推しています。